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【渡邉美樹 経営者目線】要請を守らない店続出は「愚策」の証し 「2人まで」「90分」誰が考えたのか? (1/2ページ)

 緊急事態宣言が解除され、条件つきで酒類提供も解禁されたが、自治体ごとの条件の違いに大きな不満を感じる。東京都は「2人まで」で滞在時間は「90分以内」、埼玉県は「1人まで」滞在時間は「90分」で同居家族は認める、神奈川県は「1組4人まで」「原則90分以内」。こんなにバラつきが出るのはおかしく、根拠があいまいな証拠だ。それぞれの知事のただの自己主張にしかみえず、とってつけた感がひどい。「特措法に基づき必要な措置等を行う」と法律にはあるが、その「必要な措置」を決める、役人と知事の裁量が広すぎ不透明すぎる。

 そもそも、緊急事態宣言中から、多くの飲食店が要請を守らず酒類提供をしていた。私も金曜日に都内の繁華街を視察したが、ほとんどの店が通常営業し満席だった。そうした中、さらに今回ルールを細かくしたのはナンセンスだ。

 居酒屋にとっては、4人で来店されても「2人ずつ別々だから」と言われたら断りようがない。実効性がある政策をおこなう上でも、要請を出す前に飲食店側に意見を聞くなど手続きを踏むべきだ。現在、守らない店が繁盛し、守る店の経営が苦しくなっている。さらに東京都の感染者数は増加の日もあり、愚策が明確になっている。

 先ごろ、スーパーコンピューターの「富岳」がデルタ株を想定した感染リスクの計算を行ったそうだが、こうしたデータを元に「アクリル板を置いたうえで何メートルの間隔を空ければ、デルタ株でも感染リスクは低下する」そうした科学的なエビデンスに基づいた施策を出してほしい。誰が決めたかも分からない、あいまいな施策では、たがが外れてしまう。

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