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【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】パン屋、うなぎ専門店…「脱居酒屋」が成功 飲食業以外にも続々進出(かばはうすホールディングス) (1/2ページ)

 山陰地方の自然に育まれた食材を使用したメニューを提供する居酒屋「山陰海鮮 炉端かば」をメインに全国に居酒屋を39店舗展開する「かばはうすホールディングス」(島根県安来市、松田幸紀社長、https://robata-kaba.jp/)。

 コロナ禍で緊急事態宣言や蔓延(まんえん)防止重点措置が適用された関東、関西、山陽地方の店舗が大打撃を受けたのはもちろんだったが、多くの店舗がある地元の山陰でも、感染者数が少ないぶん1人でも出たら大ニュースになる風潮があり、人出と売り上げの減少は他の地方と変わらなかった。

 「直近の決算でコロナ前の売り上げの3分の1ほどになってしまった」という松田社長。約1年前、「脱居酒屋」を目指すプロジェクトを社内で立ち上げていた。10人のメンバーで何度も会議を重ね、出された新規事業案は30件にものぼる。そのいくつかが、ここにきて実際に形になってきた。

 まず、今年3月にパン屋「あめのちハレ」を安来駅前にオープン。北海道産の無添加小麦粉で作られたパンがおいしいとメディアにも多数取り上げられ、開店当初は200人の行列ができ、19時までの営業なのに14時にはパンがなくなる日もあったほどだ。居酒屋から希望で配属になった社員たちが笑顔で切り盛りしている。

 5月には、繁華街にあり落ち込みの激しかった居酒屋をうなぎ専門店に業態変更。山陰両県(島根県・鳥取県)はうなぎ店が少なく、ひつまぶしを名物にしたところ、これも成功し、2号店の出店も決まった。

 6月、まだ山陰地方では大ブームとまではなっていないテークアウトの唐揚げ専門店「唐楽」をオープン。今後、かばはうすホールディングスがオーナーでFC展開していく。他にも居酒屋だった店舗を食事メインの「かばちゃん食堂」へ変更するなど、「脱居酒屋」戦略は順調だ。

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