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【渡邉美樹 経営者目線】から揚げの天才はなぜ最速100店舗を達成したのか コロナ担当相の「密告制度」に異議あり (2/2ページ)

 しかし、から揚げ戦争といわれるほど競争は激化しており、さらなる戦略を投入する。まずはより新規出店がしやすいように新たに「380万円出店モデル」を発表した。ワタミで100のコンテナ店舗を作り、380万円でリース店舗として貸し出す仕組みだ。出店はしたいが手元資金が苦しいという飲食店経営者が日に日に増えており、そうした声に応えた。日本政策投資銀行から出資を受けた120億円の一部を活用し、このモデルを通じて中小の飲食店の雇用や経営も支えていきたい。

 さらに商品戦略も見直した。週1回来店する常連のお客さまを飽きさせず、囲い込むためにメニューのバリエーションを増やす。今後は常時8種類のから揚げが楽しめ、年間20種類のから揚げを展開し、「お客さま好みのから揚げ丼」が作れる世界観を実現する。

 さらにワタミは大きな挑戦を続ける。韓国発祥のフライドチキンブランド「bb.qオリーブチキンカフェ」の出店も加速する。フライドチキンは王者ケンタッキーの一強だが、bb.qのオリーブオイルで揚げる健康志向なフライドチキンは、女性を中心に早くも支持を受けている。羽田の大鳥居店では客室乗務員の女性が連日、サラダとフライドチキンをおしゃれに楽しんでおり、これならいけると確信した。

 全てにおいて共通していることは、私が「現場」に足を運び、直接見て聞いて戦略を判断していることだ。コロナ担当相や都知事にも「現場」に足を運んで、これまでの戦略を見直してほしい。 (ワタミ代表取締役会長 兼グループCEO・渡邉美樹)

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