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【新・兜町INSIDE】GPIFが東証「優良株指数」から撤収 残高1.2兆円がゼロに

 東証などが開発した優良株指数「JPX日経400」に、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が見切りをつけたことが証券関係者の話題になっている。構成銘柄の頻繁な入れ替えで不評だったが、GPIFに捨てられ、威光はさらに薄れてしまったようだ。

 JPX日経400は経営効率指標のROE(株主資本利益率)を重視するなど構成銘柄を世界基準で選ぶ新指数という触れ込みだった。しかし、GPIFは昨年3月末に1.2兆円あったJPX日経400連動型の資産を今年3月末にゼロにしていた。一方、GPIFが7月2日発表した2020年度の運用結果は、値上がり益と配当などで37.8兆円を確保。年率25%の高成績をたたき出し、運用は大成功だった。

 “敗因”はROE採用

 市場で指摘される“敗因”は、ROEの採用。ROEは変動が激しいため、多い年は全体の1割を超える銘柄が入れ替わる。ROE向上の達成後に銘柄を組み入れるため、高値づかみのリスクまである。東証は株価指数の開発より故障しないシステム作りが先決か。

 【2021年7月7日発行紙面から】

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