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【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】育ててくれた街・三軒茶屋から「食育」発信「和音人(わいんびと)」 (1/2ページ)

 焼鳥と山形料理「月山」や会員制焼鳥「日和」など9店舗を東京・三軒茶屋駅周辺に展開する「和音人(わいんびと)」(東京都世田谷区、狩野高光社長、https://winebito.co.jp/)が、食育に関する新会社「マルノワHD」を始動させた。

 飲食業界で10年以上修業を積み、2015年、28歳で独立した狩野氏。最初に開店した月山は、ともに創業した社員の出身地山形県の契約農家から取り寄せた食材と、血統・飼料にこだわるブランド牛「千日和牛」、国産ワインなど、山形の食材にこだわった郷土料理がメインで、山形に鎮座する月山を店名にいただいた。

 月山に限らず、和音人が経営する店は、在来野菜・有機野菜を使用。化学調味料▽精製塩や精製糖▽添加物入り調味料▽パーム油-を全店舗不使用の徹底ぶりが食のリテラシーが高い客層に支持されている。

 独立した年に、父親のがんが見つかり、娘が生まれ、自身は自己免疫系の病にかかるという出来事が重なった。これが、改めて「人は食べる物でできている」ことを考えるきっかけとなり、東洋医学も学び、店で提供する食材に徹底的にこだわるというポリシーが固まったのだ。そしてその価値観はコロナ禍においてさらに高まり、「食育」の分野で新たな事業に着手することとなった。

 まず先月、ケーキと焼菓子のお店「amehare」をオープン。遺伝子組換食品不使用はもちろん、砂糖も精製糖ではなく国産テン菜糖やきび糖のみを使用。アレルギーを持つ子供は2人に1人といわれている時代、自身の娘もアレルギーだ。「ケーキ」という、子供に分かりやすい食べ物で興味を持ってもらいたいと狩野氏は言う。

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