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地方にいながら「本社勤務」 保険会社の女性社員中心に波及 テレワーク普及が後押し (1/2ページ)

 全国転勤がない「地域限定型」で働く社員が、テレワークを活用し、地方にいながら本社勤務できる動きが保険業界を中心に広がっている。子育てや介護で転勤が難しい社員のキャリアアップにつなげるのが狙いで、新型コロナによる在宅勤務の普及が後押しした格好。保険業界は、地域限定で働く社員の大半が女性で、担当者は「場所にとらわれない働き方で社員の仕事もプライベートも充実させたい」と話す。

 明治安田生命保険(東京)は今春、地方支社などに勤務する社員が転居しなくても東京本社の部署で勤務できる仕組みを導入した。テレワークを活用し、自宅や支社、営業所で個人や法人保険事務などの本社業務にあたる。今はこの制度を使って17人の社員が働いており、2022年度以降はさらに人数を増やして本格実施したい考えだ。

 秋田市在住の近江谷悠貴さん(34)もその1人。3月まで秋田支社で営業事務を担当。現在は本社・ブランド戦略部に所属し、広告業務や社内広報の作成に携わる。

 入社当時から本社業務に興味はあったが、家族の介護が重なり転勤は難しかった。支社の仕事は充実していたものの、営業職員のサポートや電話・来客対応といった内容に長く変化はない。新しい分野にチャレンジしたいと思っていたところ、新制度を知り応募した。

 最初は不安だったというが「周囲の助けもあって問題なく働けている」と近江谷さん。「いつかは本社で実際に働いてみたい」と意欲をみせる。

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