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【マンガ探偵局がゆく】祖父が語ったドラえもんみたいなロボット 胴体から道具飛び出す「タンクタンクロー」 (1/2ページ)

 おじいさまの思い出につながる依頼だ。

 「祖父の13回忌がありました。こんな状態なので両親と私だけの寂しい集まりでした。祖父のことで思い出すのは、小学校のころに春休みになると『ドラえもん』の映画に連れて行ってもらったこと。映画のあとは近所の喫茶店で必ずフルーツパフェを食べさせてくれて、いつも『僕が小さい時にもドラえもんみたいなロボットが出てくるマンガがあったんだぞ』と言ってましたっけ。その頃は気にしてなかったんですけど、どんなマンガなんでしょう」 (34歳・会社員)

 依頼人のおじいさまが存命なら90歳過ぎ…。そこから推理して、昭和一桁代のマンガを探ってみた。この時代でもロボットが登場するマンガは思いのほか多い。「ドラえもんみたいな」という言葉をヒントにすると、講談社の雑誌『幼年倶楽部』に1934年から36年まで連載された阪本牙城のマンガ『タンクタンクロー』に行き着いた。

 タンクタンクローは、昔の大砲の弾みたいな鉄の球体に8つの穴があいた胴体を持ち、そこからヒゲを伸ばしちょんまげを乗せた頭、手、長靴を履いた足が飛び出した奇妙なキャラクター。胴体の中からはピストル、日本刀、プロペラ、大砲などさまざまなものが出てくるのだが、中がどうなっているのかは全くわからない。まるで『ドラえもん』の四次元ポケットの元祖みたいな存在なのだ。マンガの中にはロボットという言葉は出てこないが、間違いなくロボットだろう。

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