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【新・兜町INSIDE】東証新「プライム」市場、合否判定公表は企業の裁量

 来年4月に市場再編を控える東証はこのほど、新しい市場区分の適合状況を上場企業へ個別に通知した。最上位の「プライム市場」の合否判定だ。判定結果は東証ではなく各企業の裁量で発表。判定結果を開示していない企業もあり、今のところ全体像は東証関係者しか把握していないようだ。

 東証がプライム市場の適否を通知したのは7月9日。しかし、上場企業による結果発表は4連休前の21日まで五月雨式に続いた。当落すれすれの企業がプライム適合を発表すると株式市場はプラス材料と受け止めた。

 東証近くの老舗証券の投資情報担当者は「東証ホームページで公表するものだとばかり思っていました。手持ち銘柄の合否を心配する顧客もいたのですが、いつ結果が出てくるか気が気でなかったでしょう」と話し、東証の事前周知体制に不満を漏らす。

 もっとも、東証による今回の通知はあくまで1次判定で開示義務ではない。新市場スタート時の所属が発表されるのは来年1月。1次判定結果が未発表企業の株主は不安の日が続きそうだ。

 【2021年7月26日発行紙面から】

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