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【ABS流 令和NEWバブルのすすめ】アイデアそのものより大切なのは、変化を恐れず「仕掛ける」マインド (2/2ページ)

 では、どのように変化を取り入れていくのか。iPhoneを例に考えてみます。

 iPhoneが発売されたとき、それはとても新しいものに見えました。世の中のどこにもない、斬新なツールという印象を持った人も多いと思います。でも実は、iPhoneは当時主流だった携帯電話からボタンなどの機能をそぎ落とす一方、パソコンで実現されていた機能をたくみに取り込んだものでした。

 イノベーションは、過去に存在していなかったものを生み出すことのように捉えられがちですが、既存の製品やサービスからの引き算や足し算によって生まれる場合が多いのです。では、どうしてiPhoneがまったく新しく見えたのかというと、困難だとか不可能だと思われていたことに取り組み、実現させたからです。

 つまり、大切なのはアイデアそのものよりも、変化を恐れず、何事も不可能だと思わないマインド。そのマインドこそがイノベーションを創出するのだと思います。

 商品やサービスを作る時点では、それが世に放たれたあとのデータを計測することはできません。しかし、発売までの時間の経過や社会の変化は予測できます。次に世に出す商品やサービスが時間の経過に応じて最低限変化していかなければならないのはもちろんです。同時に、より新しいものを取り入れることを当たり前のこととして「仕掛ける」必要があります。

 未来のデータは取れないのですから、過去のデータから学んだあとは、少しくらい冒険してみてもよいのではないかと思うのです。

 ■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれの、若者時代にバブルを謳歌した世代。

 ■沖原寧子(おきはら・やすこ)1978年生まれ。シニア向け傾聴サービス「おしゃべりクラブひまわり」代表。文通やビデオ電話で、笑顔の絶えない会話を提供する。次世代シニアがワクワクする企画を仕掛けるINNOVEX LLC.プランナー。

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