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【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】「Have a Nice Can!」(アイロム) 缶詰で実店舗と同じクオリティーの料理を (1/2ページ)

 魚介を中心とした旬の食材を和・洋問わずベストな調理法で提供する「サカナバル」「BEE8」など5店舗を東京・恵比寿や六本木などに構える「アイロム」(東京都渋谷区、森山佳和社長、http://sakanabar.jp/)。横浜市にあった「on fish!」を缶詰工場に改修したのは2019年の夏だった。

 きっかけは、マカオに行ってきた社員からの提案。ポルトガル領だったマカオには、ポルトガルの缶詰文化が残っており、世界中のおしゃれな缶詰が売られていたそうだ。「おしゃれな缶詰はわが社にピッタリくる」という提案に森山氏もピンときたという。

 当時、クラフトビールやクラフトチョコレートなど、「クラフト」ブームが始まっていた。「クラフト缶詰」の時代がやってくるかもしれないと「Have a Nice Can!」というブランドを立ち上げた。

 工場ができてから、加工食品としての検査などの手続きで数カ月かかり、やっと販売できる状況になった頃、コロナ禍も訪れた。

 「ある意味、いい機会でしたよ」と語る森山氏。店舗を休業せざるを得なかった状況で、料理人の手が空いていた。真空にし、高温加熱する缶詰の製造方法に合う食材と合わない食材をいろいろと試すことができた。その時間があったからこそ、当初3種類のカレーだけだったメニューは、今や20種類にのぼる。

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