記事詳細

【榊淳司 マンション業界の秘密】猛烈に増え続けたワンルームマンション、購入者に待つ不都合な未来 (1/2ページ)

 先日、ワンルームマンション業界の関係者と話す機会があった。値上がりが続いているにもかかわらず、よく売れているという。彼が言うには「もうあり得ないところまで値段が上がってしまっている」らしい。

 新築のワンルームマンションを買っているのは、中堅以上の給与所得者がほとんどである。「自己資金0円であなたもマンションオーナーになれます」的な甘言に誘われて購入を決めるらしい。

 そして、翌年の春に確定申告を行うと給与から源泉徴収されてきた所得税が戻ってくる。年収が1000万円前後なら、その額が数十万円に達するはずだ。

 そんなタイミングを見計らって「もう1戸いかがですか? また来年も所得税が還付されますよ」とセールスが行われる。それに乗って何戸も買っている人は少なくない。何といっても自分のお金を払わずにマンションが買えてしまうのだ。

 しかし、世の中はそれほど甘くない。ノンバンクや審査の緩い地方銀行から借り入れる諸費用も含めたオーバーローン(物件価格を超えた借入額の融資)の返済は、購入したマンションの賃貸収入で行う。

 購入直後の2年程度は売主側が用意する「一括借り上げ」のような制度で家賃収入が保証される。しかし、その期間が切れると条件変更や家賃の減額を提案されることになる。このあたりは、数年前から盛んに報道で取り上げられている。欠陥住宅など世間を騒がせた某社のアパート経営の問題点と、ある程度共通している。

関連ニュース