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【こんな時代のヒット力】豆乳ではなく素材を丸ごと、なめらか食感で フジッコ「大豆で作ったヨーグルト」 (1/2ページ)

 何でも「大豆化」している。肉・ハンバーグなどの植物肉加工食品が、スーパーの店頭へ並ぶ。肉以外でも様々な分野で、動物性タンパク質から大豆を使った植物性タンパク質への置き換えが、2020年、一気に進んだ。

 中でも、「これができたか!」と好調なのは、フジッコ(神戸市)が、20年3月に発売した「大豆で作ったヨーグルト」。豆乳ではなく、大豆を丸ごと使用しているので、食物繊維が豊富なことが特徴だ。乳成分不使用なのでコレステロールはゼロだ。

 フジッコは、発売から40年のロングセラー、加工煮豆の「おまめさん」や、12年発売「カスピ海ヨーグルト」で知られる。

 開発開始は6年前。「大豆の新しい食べ方を提案しようという発想だった」と、ヨーグルト・デザート事業部、敷田加寿美さんは言う。

 豆乳ヨーグルトは既に市場にあった。目指したのは大豆の栄養、おいしさを丸ごと味わうヨーグルトだった。大豆の老舗の意地ともいえる。

 しかし、最大の障害は大豆の青臭さだった。豆乳ヨーグルトの味は、あっさりすっきり。大豆全部を使った濃厚さを求めると、どうしても大豆のえぐみ・渋みが残り、発酵させると青臭さが強調される。

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