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【渡邉美樹 経営者目線】総裁選直前「私が見た自民党の内側」 「ワクチン接種済バッジ」丁寧な説明で理解 (1/2ページ)

 政府・自民党のコロナ対策の不満が横浜市長選の結果に出た。自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)で菅義偉首相が再選しても、このままでは、衆院選で自民党はかなり議席を減らすだろう。自民党の若手議員には、今こそ大胆な意見を期待したい。

 私も2019年まで1期6年、参院議員として党を内側から見てきた。率直な表現だが、自民党は江戸城に近い。慣習やしきたりがすべてで、能力や経験にかかわらず、「何年生が何をする」と決まっている。部会などでも重鎮が座る「ひな壇」と、それ以外の議員では別格の扱いを受ける。どの議員も確かに「自由」に発言することはできる、しかし何を言っても「ひな壇」である程度のシナリオは決まっている。

 私はもともと、アベノミクスの規制改革を実現したくて議員になった。ただ、農協改革をはじめ、あらゆる規制に改革案を意見しても、業界票を背負う議員から批判され続けた。会議の席では同調してくれないが、終わった廊下で「いい意見だった」「私もそう思う」、そう声をかけてくれる若手議員が何人もいた。

 彼らが信念と異なり、同調できないのには理由がある。一番は、それぞれが業界団体に推薦を受けていることだ。政治家はとにかく、自分が勝つか負けるかが第一になる。国民や国の未来はその次になる。さらに任期の長さや派閥の情実で、大臣などの人事も決まる。そうなると、派閥のボスの方針や、当選を重ねることが全てになる。

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