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【定年後の居場所】人生を充実させる学びの場 大学院、高齢者大学、公民館…新たな自分を発見でき、孤立も回避 (1/2ページ)

 中央公論9月号に関西学院大学の櫻田大造教授と私との対談記事が掲載された。タイトルは「大学生き残りのカギを握る『定年後の学び』の波」。対談は相手の異なる視点からも物事を見ることができるので、いつも触発される。今回は大学人からの見識ある意見を聞くことができた。

 定年後になると、現役の時に比べて時間的な余裕が生まれる。自己実現や自分の楽しみのため、どのように時間を使うのかという観点から学びにも焦点が当たるのだろう。定年後における学びの大切さについては2人の認識は完全に一致していた。

 学びの内容については、櫻田教授は大学や大学院を勧めている。一方で、私は、どちらかと言えば高齢者大学やカルチャーセンター、公民館での会員相互の手作りの研究会など幅広い選択肢が大切だと考えている。これは2人の立場の違いがあるのだろう。

 櫻田教授は大学には単位取得という明確な目標があって、ある程度の強制力をもって勉強する環境が整っている。かつ自分で問題を発見して、解決する能力が身につくからだという。たしかに本格的に学ぶには大学や大学院が最適であろう。

 彼の著書では、定年退職後に大学に科目等履修生として登録し、修士、博士と進学した向上心ある元会社員を紹介していた。やる気のあるシニアの院生が来てくれたら周りにとっても非常にいい刺激になるそうだ。私の知人の地方公務員は50代から大学院に通い、定年後に博士号を取得して大学教授になった。学びを通して自らのキャリアを作り出す人もいる。

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