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【シニアライフよろず相談室】シニアライフとお寺(2) 老・病・死「心構えの終活」学ぶ場 (1/3ページ)

 「寺離れ」という言葉が聞かれるようになって久しい。檀家(だんか)の減少に悩むお寺も少なくない一方で、これからの時代に適合しようと前向きに取り組む動きも。今回は、東京都江戸川区にある浄土真宗(真宗大谷派)の寺院・證大寺(しょうだいじ)の事例を紹介する。井上城治住職に聞いた。

 

 2025年には、さまざまな分野でわが国の発展を支えてきた約800万人の団塊の世代全員が後期高齢者となります。仕事の第一線を退き、自由に過ごせる時間が増える中で、「終活」に取り組む人も多いと思います。

 相続対策や生前整理(断捨離)、エンディングノートの書き方など、書店にはさまざまな終活関係の書籍が並んでいます。こうした取り組みももちろん重要ですが、これらはいわば「手続きの終活」。もっと大切なのは、「老・病・死」と向き合いながら、残りの人生をいかに自分らしく精いっぱい生き抜くかという「心構えの終活」だと思います。

 過去2500年にわたり、仏教は生老病死と向き合ってきました。その智慧と心構えを人々に発信してきたのが、お寺でした。「心構えの終活」のヒントは、仏教の教えの中にあふれています。しかし現在、仏教の教えを学ぶためにお寺を訪れる人は、なかなかいないのではないでしょうか? 仏教の考えをもとにした死生観や心構えが、今の時代を生きる人々に十分に伝わっていないのは、私ども寺院の怠慢であると痛感しています。

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