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【天野秀夫 中小型厳選株】「室町ケミカル」先高期待を内包 医薬プラス半導体、脱炭素の手掛かり保有 15日に第1四半期決算発表 (2/2ページ)

 企業決算で注目される半導体関連としては、ここまでほぼノーマークでした。医薬分野と半導体分野という株式市場の注目テーマに即している事業内容は、今後の株価の見直し材料となる期待が膨らみます。また、太陽光パネルの清掃用の水としても、イオン交換樹脂を通した超純水が使われていることから、脱炭素関連としてみることも可能です。

 IPO後の初決算となった前5月期業績は6・4%減収、22・7%営業増益で着地し、今5月期業績予想は売上高51億7200万円(前期比4・6%増)、営業利益4億300万円(同9・2%増)、経常利益3億8100万円(同12・5%増)、当期利益3億3200万円(同84・3%増)、期末配当は19円(前期実績15円)の増収増益予想。10月15日に第1四半期決算を控えています。

 業績変化率予想が比較的小幅で、ジャスダック上場、福岡県大牟田市本社の地方銘柄のため、上場後の人気は高くありませんが、株価には相場的な出遅れ感があります。

 製造業種のIPO銘柄は、業績動向をにらんで時間の経過とともに買われる傾向もあります。4月のピーク時に70万株を超えていた信用買い残は、直近でおよそ半減まで整理されており、需給も改善されています。初値を割り込んだ1100円台の値ごろ感は先高期待を内包しています。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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