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【今日から始める10万円株】日本株下落は外部環境の悪化 新政権の“ご祝儀相場”はこれから

 4日に行われた臨時国会で自民党の岸田文雄総裁が第100代の内閣総理大臣に選出された。今後は14日に衆議院を解散し、19日公示、31日投開票のスケジュールで選挙を戦う意向を示したという。

 岸田氏が自民党総裁に選出されたのは9月29日。本来ならご祝儀買いに加えて、衆院選前の経済対策期待の買いが入っても不思議ではないところだが、外部環境があまりにも悪すぎた。

 米国ではテーパリング懸念に加えて連邦債務の上限問題が、中国ではデフォルト(債務不履行)が心配されている中国恒大集団が上場先の香港市場で売買が停止されるなど、マーケットは一気にリスクオフに傾いた。

 しかし、日本株の押し目を待っていた投資家には、絶好の買い場が訪れた可能性も高い。今週の10万円株は、出遅れ岸田関連銘柄を取り上げたい。

 東証1部の「大林組」(1802)は、大手ゼネコンの一角。数十兆円規模ともいわれる大型の経済対策にとって、「防災や減災を含めた国土強靭化計画」は必須。足元の業績では、2022年3月期は増収減益の見通しだが、すでに株価には織り込み済みか。約3・5%という高い配当利回りも株価の下支えになりそうだ。

 株価(4日)は937円と9万円台で投資可能。全体相場が大きく下げた4日も逆行高している。

 東証マザーズの「ITbookホールディングス」(1447)は、官公庁や地方自治体などのITコンサルティングやシステム開発などを手掛けている。ワクチンパスポートに必要なマイナンバーカードの普及促進といった自治体のDX支援などが注目材料だ。株価(4日)は499円と4万円台で投資できる。

 東証1部の「東京電力ホールディングス」(9501)もエネルギー政策で原発再稼働を容認する岸田関連銘柄。実際、岸田氏優勢が伝わった29日のザラ場には同社株が人気化した。日足チャートでは、5日、25日、75日といった主要な移動平均線を株価が上回っており、先高観が台頭している。株価(4日)は338円と3万円台で投資可能。低位株だけに値幅は小さくても大きなパフォーマンスが期待できる。

 まずは400円台乗せで上昇の勢いに弾みをつけたい。 (三枝裕介)

 【2021年10月6日発行紙面から】

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