記事詳細

【バフェットの次を行く投資術】「日本の宇宙ビジネス」は衛星が中心に 故障しない「日本品質」は絶大なブランド力 (2/2ページ)

 宇宙衛星というのは、通信手段として非常に効率が良い。既存のテレビ放送はいくつもの基地局を経由しなければならないが、衛星放送は、宇宙から各家庭に直接送信できる。また、現在は莫大(ばくだい)なコストをかけ、地上に複雑に張り巡らされた光ケーブルなどを経由するインターネットも、衛星経由の通信になれば一気に簡略化される。

 ただし、宇宙衛星ならではの問題点もある。それは「機器が故障してはいけない」ということだ。修理用の新たなロケットの打ち上げコスト(H2Aロケットで100億円程度)だけではなく、宇宙服は1着10億円もするし、宇宙飛行士の船外活動の訓練には何年もかかる。だから、「故障しないか自動修復できる機器」が求められるのだが、その点において「日本品質」は絶大なブランド力を持っており、最大限にその特徴を生かせる分野なのである。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 【2021年10月7日発行紙面から】

関連ニュース