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【令和を変える! 関西の発想力】偏差値より人間性で高い合格率 大阪・豊中の学習塾「AEL」 高齢者の「孫活」サポートも (2/2ページ)

 たとえば、文章を読むのが苦手な小学生の男の子。読んだつもりでも内容が頭に入らず、成績も上がりませんでした。そこで阿蘇さんはテストの際、文章を飛ばして問題から読むように指導します。すると見違えるように文意を理解できるようになり、関西の名門・同志社香里中学校に合格しました。

 また、特定の科目が苦手な小学生の女の子。得意科目はできるのに苦手科目に足を引っ張られて成績が上がらず、自信を失っていました。

 そこで阿蘇さんは「苦手科目は勉強しなくていい」と指導。代わりに得意科目の成績を上げ、科目を絞って受験できる有名校を紹介しました。その結果、こちらも名門の関西学院千里国際学園中学校に見事、合格。

 なるほど阿蘇さんは、子供のマイナス面には目を向けず、優れた能力を発掘して伸ばす指導をしているのです。ビジネスでいえば「集中と選択」や「適材適所」の発想でしょうか。

 そういえば阿蘇さんはパソナの営業出身。しかも社員モチベーション向上企画で社長賞を受賞した凄腕だったそうです。その後、教育の世界に入って偏差値ばかりを追う指導に疑問を感じ、子供の人間性に根差した指導法を開発したというワケです。

 さらに阿蘇さんは今後、この指導法を高齢者に伝えるために「孫活サロン」を開くとか。高齢者が孫の能力を見いだし育てることで、孫はもちろん、家族全員がハッピーになって、地域も明るくなると張り切っています。要は年齢に関係なく、自信を持つことが一番! ですね。勉強になります。 =次回は11月17日(水)掲載

 ■殿村美樹(とのむら・みき) 株式会社TMオフィス代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員。関西大学社会学部「広報論」講師。「うどん県」や「ひこにゃん」など、地方PRを3000件以上成功させた“ブーム仕掛け人”。

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