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【AI時代の発想術】AIの「なんだこりゃ文章」 いつかは素晴らしい小説に (3/3ページ)

 ただ、同じ文章でもう一度生成すると、違う小説を提示してくる。それを何度もやらせると、10回か20回に1回くらいは「おぉ、そうきたか!」という思いもつかないような文章を出してくることがあり、これはこれで面白い。

 なぜ、どうやって、それぞれ違う小説を生成したのかは誰もわからない。AIの専門家でもわからないらしい。

 これはAIが機械学習という与えられた情報と蓄積された情報であれこれ違う組み合わせを提示する仕組みになっているためだ。膨大な情報素材をAIがどのように料理したかは複雑すぎて後から解析できないのだ。

 だから、1行の文章でもAIは違う小説にしてくる。与えた文章の単語の配列や前後の関係でも生成内容は違ってくる。AIが蓄積データのどれをピックアップして文章に加えたのかでも違ってくる。なぜその結果が出たのかについての研究も進んでいるが、解明されるのはまだ先の話だ。

 いずれにしろ、今のところは「なんだこりゃ?」という文章なので、AIが人間よりいい小説を書くことはまだないだろう。

 書き手としては、「なんだこりゃ文章」から斬新な発想が得られるかもしれないという程度ではあるが、今後多くの人が利用すればAIも学習・進化するので、人間が読んでも素晴らしい小説が誕生する可能性はある。 (プランナー・久保田達也)

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