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【定年後 難民にならない生き方】多重介護正面から向き合い共倒れ回避 (1/3ページ)

 高齢者の介護を高齢者が行う「老老介護」に加えて複数の家族を介護する「多重介護」、育児と介護が重なる「ダブルケア」が社会全体の課題として注目されつつある。少子高齢化を背景に〈自分の親と配偶者の親〉〈親と独身のおじ・おば〉など複数人の介護が重なり合う状況は今後ますます増えるのは想像に難くない。

 「年齢の割にはまだまだ元気」と思っていた親たちがドミノ倒しのように調子を崩し、一気に介護生活に突入することも珍しくない。定年世代にとって、多重介護は決して対岸の火事ではない。しかも、50~60代は自分たちが健康面での不安や体力的な限界に直面する年齢でもある。どうすれば共倒れすることなく、親の介護を乗り切れるのか。

 認知症のある母親(要介護1)の遠距離介護をする中、近くに住む義父(要介護3)の介護も本格的にスタートしたという、ゆずさん(音声配信「いきなり介護」主宰)に聞いた。

 「私としては母にも、義父にも、自分たちが思い描く老後を過ごしてほしいと考えていました。『最期まで家で暮らしたい』と言うなら、全力で応援したいとも思っています。でも、私ひとりでやれることには限界があります。義父の介護が始まった時点では、すでに母の遠距離介護がスタートしていたのでなおさらです。私が置かれている立場や事情を包み隠さず打ち明け、義父に『これからどうしたい?』と尋ねました」

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