世界で蔓延する不正プログラム「GameOverZeus」

2014.07.17


GOZに感染しているかどうかを判定するサイト(https://goz.shadowserver.org/gozcheck/gozcheck.html)【拡大】

 Q:知り合いが「パソコンがコンピューターウイルスに感染したみたいだ」と心配しています。セキュリティーソフトは入れているそうなのですが、それでも感染することがあるのでしょうか?

 A:コンピューターウイルスなど不正なプログラムからパソコンを守るためにはセキュリティーソフトが不可欠ですが、ただ入れておくだけでなく、常に最新版にアップデートしなければ、新しいウイルスに感染する危険性があります。

 ウイルス感染で最も心配なのは、パソコン内にあるネットバンキングの情報などを盗まれ、金銭的被害を受けることです。警察庁によると、国内におけるネットバンキングの不正送金被害は急増しており、今年5月9日までで過去最多だった昨年を超える14億1700万円の被害が発生しているとのことです。

 ネットバンキングを狙う不正プログラムとして、いま世界で蔓延しているのは「GameOverZeus(GOZ)」と呼ばれるプログラムです。GOZに感染したパソコンから金融機関の正しいウェブサイトに接続しようとすると、GOZが正しいログイン画面を装った偽の画面を自動的に表示させて各種情報の入力を促し、盗みとったIDやパスワードを利用して口座から仕掛けた者あてに不正送金します。利用者は、いつも通りに銀行のサイトにアクセスしているつもりなので、具体的な損害が出るまで気づきません。

 米国の調査によれば、世界中で50万〜100万台の端末がGOZに感染し、その内の約2割が日本にあると推測されています。

 そこで米国国土安全保障省は、GOZに感染しているかどうかを判定するサイトを用意しています(https://goz.shadowserver.org/gozcheck/gozcheck.html)。ここにアクセスするだけで感染の有無を確認できます。アクセスしてみて、もし感染していたら、下記の手順で対応します。

 (1)セキュリティーソフトを最新にアップデートして、パソコンをスキャンし駆除します(2)感染している間にIDやパスワードが盗まれた可能性があるので、金融機関のパスワードを変更します。同じパスワードを使い回ししている別のサービスがあれば、それも変更します。今後、パスワードは使い回さない方が、被害は最小限に抑えられます(3)OSや他のソフトウエアも最新にしておきます。

 英語版と日本語版のGOZ駆除ツールを配布しているセキュリティーメーカー大手、トレンドマイクロのマーケティング戦略部、岡本勝之さんは「GOZだけでなく、ネットバンク詐欺ツール全体でも、日本での検出割合は世界で第2位の1割もあります。つい1年前まで、日本は世界6位で3%程度だったのですが、(ネット犯罪者たちは)日本語用のカスタマイズ法を確立。(感染者が多発したため)日本は不正プログラムでお金が取れる国だと彼らにバレてしまいました」と話しています。

 今後、日本で広まると予測されるのはスマートフォンやタブレット端末から金融機関情報を盗み取る手口です。そのため、トレンドマイクロでは、親子で学べる「夏休みセキュリティ教室」を東京、大阪、名古屋など5カ所で開催します。ネットバンキングだけでなく、あらゆるネット上の危険を家族で考えるいい機会でしょう。詳細と申し込みはhttp://www.trendmicro.co.jp/です。 (松本佳代子)

 

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