期待を捨てれば自由になると説く「小さいことにくよくよするな!」リチャード・カールソン著

2014.07.18


リチャード・カールソン(著)『小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと』 (サンマーク文庫)【拡大】

 現代はストレスの多い社会である。だが、いつまでも鬱屈した気持ちをもったままではいられない。自らの感情を抑えたり、気持ちを元に戻すコツを知れば、どれほど人生をプラスに導けることだろうか。

 それを指南するのが、作家で心理療法士でもあるリチャード・カールソン氏の「小さいことにくよくよするな!」である。世界100カ国以上で翻訳されて、各国でベストセラーになっている。

 著者によると「私たちは少し頭を冷やせばなんとなく解決することに、つい大騒ぎしがちだ」という。些細(ささい)なことを、取り返しのつかないことをしたと思い込むため、いらぬ心配を抱えこんでしまう。

 悩みや不安は考え続ければ、どんどん雪だるまのように、大きくなっていく。それゆえ「悩み事が雪だるまのように膨らむ前にストップをかける」「思考の列車が出発する前に止める」ことが大事になる。くれぐれも「人生には、非常事態などはそうそうに訪れない」との思いを持ち、悩みが暴走しないようにしておきたい。

 また、否定的な感情は素通りさせる。「否定的な考えと向き合うには、その考えをじっくり分析するか、受け流すかのどちらかの対処法があるが、受け流す方が、穏やかな日常を送る近道になる」

 人は誰でも、落ち込みや悩みを抱えるが、幸せな人と不幸せな人の違いは、その気分にどう対処するかで変わってくる。否定的な気持ちは、一過性のもので、時間とともに消えると考える余裕を持ちたい。

 私たちがくよくよしてしまう理由に「人生はこうあるべき」という先入観にとらわれていることがある。著者は「期待を捨てれば、自由になる」という。ピリピリする原因は、「こんなはずではなかった」と自分で設定した生き方に対しての反応から、緊張状態が生まれてしまうためだ。

 「ああすれば、よかった」ではなく、今の自分に意識を向け、欠点だらけであっても、ありのままの自分の姿を受け入れる。それにより、ネガティブな感情に振り回されなくなる。人生に気楽に立ち向かえるさまざまな方法を身につけて、ストレスの多いこの社会を生きぬいていきたい。

 【類書紹介】

 2000年代以降刊行された啓発書ベストセラーとしては、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」やスペンサー・ジョンソン著「チーズはどこへ消えた」などもある。

■この本のざっくりポイント
◯少し頭を冷やせばなんとなく解決することに、つい大騒ぎしない。
◯考えや悩み事が雪だるまのようにふくらむ前にストップをかける。
◯落ち込みは優雅にやり過ごす。
◯欠点だらけのありのままの自分を受け入れる。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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