「初めの5分は相手の話をとにかく聞け」と説く

★「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール」野口敏著 

2014.08.22


野口敏(著)「誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール」(すばる舎)【拡大】

 相手に合わせながら上手にコミュニケーションを取るのは、なかなか難しい。「誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール」の著者である野口敏氏は、長年の接客業の経験から、さまざまなコミュニケーション術を教えてくれる。

 15分以上、人と話すための最初のステップとして、初めの5分は相手の話をとにかく聞く。人は自分の気持ちを相手に聞いてほしいという思いを持っているので、会話をはずませるためにも、聞くことに徹する。

 次の5分では自分の気持ちを少し話し、さらに相手へ質問を投げかけながら話題を広げて15分以上の会話にしていく。その際、話を進ませる秘訣(ひけつ)として、互いの「気持ち」を伝え合うようにする。これについて、著者は「会話は言葉のキャッチボールではなく、気持ちのキャッチボールである」と言っている。

 そして質問するときは、「ご苦労があったでしょう」など、相手の気持ちに目をむけながら尋ねる。人は気持ちを刺激されると、イメージが膨らみ、エピソードが噴き出て、話は止まらなくなる。

 また「○○しますか?」という質問だと、話が広がらなくなってしまうので、「○○でしょうね」というフレーズを使う。たとえば「お酒は飲みますか?」と聞かれると、相手の答えは「はい」か「いいえ」に限定されるが、「お酒もいけそうですね」といえば、次の会話につなげやすくなるというわけだ。

 会話のなかで沈黙が訪れることがあるかもしれない。そんな時は、焦ることなく、沈黙を「次の会話までの休憩時間」と考えて、相手に表情や視線で「大丈夫」のメッセージを送り、しばらく待ってみる。

 このほかにも、気軽に話せる関係づくりのコツとして、アイコンタクトと挨拶をあげる。初対面の相手には近くにいってから挨拶するのではなく、遠くからでも姿が見えたときには、穏やかなアイコンタクトを送り、会釈すれば、よい印象を与えることができるとする。

 本書では、話す力とは「自分や相手の気持ちを考えて、やりとりできる力」といっているように、コミュニケーションにおいては、会話の技術だけでなく、思いやりの気持ちをもって相手と接することが何より大事になってくる。

 【類書紹介】

 会話術の古典として江川ひろし著「人生を変える話し方77の法則」、ビジネス分野での会話をモチーフにする中島考志著「あなたの『言い分』はなぜ通らないか」などもある。

■この本のざっくりポイント
○まず「聞く力」をつける。
○会話の沈黙は「次の会話までの休憩時間」と考えて、対応する。
○「○○でしょうね」と相づちを打つ。これは、会話を次につなげる、必須のフレーズになる。
○会話とは自分と相手の気持ちのキャッチボールである。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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