「残念な人の思考法」山崎将志著 プライオリティー思考の必要性を説く

2014.08.29


山崎将志(著)「残念な人の思考法」(日本経済新聞出版社)【拡大】

 一生懸命に仕事をしても、結果が出ない人がいる。ビジネスコンサルタントである山崎将志氏は「残念な人の思考法」のなかで、やる気があって働くけれど、何かが間違っているために結果が伴わない人を「残念な人」と呼び、このようなビジネスパーソンに対して、プライオリティー思考の必要性を説く。

 仕事の結果を大きく左右するのは、プライオリティー付けの「正否」と「適否」である。「正否」とは、「その時の選択が正しいか、間違っているか」のことで、いわゆる「段取り」のことだ。正しいプライオリティーで物事を進めれば、仕事の効率性は上がる。「適否」とは、「その時の状況にマッチしているか」で、適切なプライオリティーで物事を進めれば、ベストな結果が出る。つまり、残念な人はプライオリティー付けの「正否」「適否」を見誤る人なのである。

 また、「仕事は塗り絵で考えよ」ともいう。実績の出ない営業マンほど、成約の可能性が低い相手にも多大な時間と労働を投入するのに対し、売れる営業マンはクレヨンで塗り絵をうまく塗るように、効率よく仕事を進める。

 仕事に取り掛かる前には、まず「何の絵を描くのか」を明確にする。たとえば「パンダを描く」と考えるように、自分の販売する商品の市場規模などを調べて明確にする。次に「パーツの形と色を知る」。パンダの耳は、どんな形で色なのかを知る。ここではセグメンテーション化、いわゆる市場における人々のニーズや性質などを分類化して考える。

 3つ目は「どう塗れば、それらしく見えるかを考える」。営業では想定した顧客層に対し、どこから攻めれば、効果的な結果を生むのかを見極める。4つ目は「枠を塗る」。セールスの輪郭がはっきりするまで検証を繰り返す。最後に「中身を塗る」。ここまでくれば、絵の枠に沿って、色を塗るだけでいいように、成功パターンに従って淡々と営業をかけていく。

 こうして「塗り絵の枠を描く」ことで、仕事の結果は劇的に変わってくる。ただし、あくまでもプライオリティーは相対的で、その時期、場所で変わるものなので、時宜にかなうプライオリティー付けで仕事をすることを忘れてはならない。

 【類書紹介】
 発想法・思考法著書としては大前研一著「私はこうして発想する」、鎌田浩毅著「ラクして成果が上がる理系的仕事術」などもある。

 ■この本のざっくりポイント
◯仕事の成果は、プライオリティーに、能力やヤル気を掛け算して生まれてくる。
◯仕事の結果を左右するのは、プライオリティー付けの「正否」と「適否」である。
◯仕事は「塗り絵」で考える。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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