「7つの習慣〜成功には原則があった!」 最も影響力を与えたビジネス書の1つ

2014.10.03


スティーブン・R・コヴィー(著)、ジェームス・スキナー・川西茂(訳)「7つの習慣〜成功には原則があった!」【拡大】

 本書は、20世紀で最も影響力を与えたビジネス書の1つといわれている。ビジネスや人生に成功をもたらすための「7つの習慣」を理解する上で、欠かせないのが自らのパラダイムを転換するという考え方である。

 パラダイムとはモデルや地図の意味で、人の頭にはさまざまなパラダイムがあるが、それがあるがままの現実を映しているとは限らず、たいがいは自分の価値観というレンズを通して物を見ている。

 私たちは失敗の責任を周りのせいにしがちだが、もし自身に大きな改善を望むならば、インサイド・アウト(内から外へ)という、原因を自身の内面に向け、根本的なパラダイムである人格や動機から変える必要がある。

 また、効果的な成功を収め続けるために「P/PCバランス」の必要性も説く。「P」(Performance)「目標達成」と、目標達成を行う能力「PC」(Performance Capability)を増やし、2つの良いバランスを作りだすことで、長期にわたり成果を得られる。

 本書では、自分自身の改善をする習慣を身に付けて私的成功をした上で、他人との関係を改善するように促す。その成功をするための第1の習慣として、「主体性を発揮する」をあげる。これは人生に対する責任を自分で取ること。主体的な人は状況に左右されず、自らの価値観に基づき行動する。

 第2の習慣は、目的をはっきりさせて、正しい方向へ歩みを進めることだ。そこで個人のミッション・ステートメントを書くようにする。「自分は何をしたいのか」という個人的な憲法(信条)を書き、行動の基礎となる価値観や原則を明確にする。それらは重要な場面での決断を行う指針となる。

 第3の習慣は「重要事項を優先する」である。日々の生活で、私たちは重要事項が何かを考え、自らの感情を目的意識に服従させて行動する。時間の過ごし方も「緊急性」と目標の達成に結びつく「重要度」の2軸で考え、緊急ではないが重要度の高い領域で活動することで、効果的に自分自身を管理できるようになる。

 これら3つの習慣を身につけ、依存から自立へと成長した私的成功の土台の上に、第4以降の習慣で公的成功を目指すことになる。それについては、次回に話を譲りたい。

 【類書紹介】
 同じ著者の同書の実践編ともいうべき「ビジネスに生かす12のストーリー」「自分を変える12のストーリー」もある。

 ■この本のポイント
 ◯主体的な人はすぐに間違いを認めて、自己修正を図り、そこから教訓を学びとる。
 ◯目的をもって始めるには、個人的な憲法(信条)を作る。
 ◯生活の中で、重要事項を考え、自らの感情を目的意識に服従させて行動する。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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