「7つの習慣〜成功には原則があった!」 Win−Win原則こそ成功の基礎

2014.10.10


スティーブン・R・コヴィー(著)ジェームス・スキナー・川西茂(訳)「7つの習慣〜成功には原則があった!」(キングベアー出版)【拡大】

 前回は「7つの習慣」のうち、第1から第3までの習慣を紹介した。これらの習慣で私的成功した土台に、第4から第6の習慣で「私」から「私たち」という相互依存のパラダイムに目を向けて公的成功を目指していく。

 第4の習慣は、Win−Winを考える。これは自分も相手も勝つことで、当事者同士が満足できる合意や解決策を打ち出して、双方がほしい結果を得ることだ。それ以外にも、Win−Lose(自分が勝ち、相手が負ける)や、Lose−Win(自分が負けて、相手が勝つ)などもあるが、相互利益を求めるWin−Winの原則は成功するための基礎となる。

 第5の習慣では、相手を理解するように努めてから、自らを理解してもらう。多くの人は話をするとき、相手を理解しようとして聞いてはおらず、話に答えようとして聞いている。それゆえ、心底から相手を理解するつもりで話を聞くようにする。この感情移入の傾聴は信頼を得ることにつながる。

 第6の習慣は、相乗効果を発揮して、相互依存の関係になる。2本の木材を合わせれば、1本よりも、大きな重量を支えられるように、2人以上のコミュニケーションで生み出される相乗効果はより大きな結果をもたらす。

 人は状況を皆、違う目で見ており、この相違点が私たちをさらに高いレベルでつなぎ合わせてくれる。他人と意見に相違が生じたとき、自らの意見を通さず、相互利益をもたらすような第3案を探しだせば、長所を伸ばし、短所を補完できる。

 第7の習慣として「刃を研ぐ」をあげる。これは自分の再新再生を行うための時間を取ること。肉体的側面で刃を研ぐとは、自分の体を定期的な運動などで大切に維持することであり、自分の心を鼓舞して、高める源を見いだす精神的な側面では、音楽を聴いたり、自然に身を置くなどする。知性的側面では、幅広い読書などをして、社会への理解を深め、自らのパラダイムを拡大させる。これらをバランスよく行い、継続的な改善を図れれば、らせん状の良い循環を創りだせて「7つの習慣」を実行する能力が高まる。

 7つの習慣には、それぞれ具体的な応用の提案も付記してある。これらの習慣を身につけて一歩一歩、成功への階段を上っていきたい。

 【類書紹介】
 「習慣」をキーワードとした類書としては、ブライアン・トレーシー著「大富豪になる人の小さな習慣術」、ケリー・グリーソン著「なぜか、『仕事がうまくいく人』の習慣」等もある。

 ■この本のざっくりポイント
 ◯相手を理解するように努めてから、自分を理解してもらう。
 ◯自分と他人との意見の相違点を尊び、相乗効果を発揮して、第3の案を探し出す。
 ◯肉体、精神、知性などの刃を研ぎ、上向きの循環を創れば、7つの習慣の実行能力が高まる。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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