中谷彰宏著「なぜあの人は人前で話すのがうまいのか」 情報よりも伝え方が大切

2014.10.31


中谷彰宏(著)「なぜあの人は人前で話すのがうまいのか」(ダイヤモンド社)【拡大】

 CMプランナーから俳優まで、幅広い分野で活躍する中谷彰宏氏は、これまで800冊以上の書籍を出版し、数多くのセミナーなどを手掛けてきた経験から、著書では人前でうまく話すための方法を説いている。

 出会いは自己紹介から生まれるとし、そのチャンスを生かすためには、自己紹介を通じて、いかに自分のことを覚えてもらうかが鍵になる。1分ほどの自己紹介では、相手にはひとつの話しか伝わらないので、準備してきたどの話を切り捨てるかが大事になる。

 また最近のエピソードの方が印象を残せるという。自己紹介はプレゼン、営業など、あらゆるコミュニケーションのスタートなので、ないがしろにはできない。

 話には流れがあり、それに乗りながら会話を刻み、話のゴールへと近づくことになる。そのために、人の話を聞く姿勢を持つ必要がある。そして前の人の話へのリアクションを見ておき、どこで話がうけるのかなどを観察しておく。

 話がうまい人は、前の人の話を、踏まえて話す。営業のセールストークでも、お客の話を聞きながら、お客自身に話の筋ふりをさせてから「こういう問題はないですか?」と切り返す。これにより、こちらから逐一説明をする必要もなく、効率のよいコミュニケーションが取れる。著書ではこれを「前の話のしりとりをする」という表現をする。

 さらにプレゼンなど大勢の前で話すコツとして、一生懸命、聞いてくれる人を探し、その人に向かって話すことをあげる。人前であせるのは、いきなり皆を捕まえようとするからだという。

 このほかにも、話をする際には「入り方」と「終わり方」だけを事前に決めておくことや、話は「皆は」と言った瞬間にぼけてしまうので、コミュニケーションにおいては、「私」から話を始めることの大切さも教えてくれる。

 高度情報化社会では、情報そのものよりも「誰が、どのように話すか」という伝え方が勝つ時代になる。アイデアは世界中の人が同時に思いついても、結局、伝え方が上手な人、伝え方に工夫をした人が一番先に形にできる。夢を実現できる人は、アイデアを思いついた人よりも、相手にわかりやすく伝えた人なのである。 =おわり

 【類書紹介】
 同じ著者による類書に「なぜあの人は会話がつづくのか」「なぜあの人の話に納得してしまうのか」もある。

■この本のざっくりポイント
◯自己紹介では、一つのエピソードしか伝 わらず、どの話を切り捨てるかが大事なる。
◯話しながら正解に近づくのが、コミュニケ ーションである。
◯人の話を聞くのもコミュニケーション。前 の人の話を、踏まえて話す。
◯高度情報化社会は、「情報」よりも「伝え 方」が勝つ時代である。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。自己啓発書の説く内容を実践レポートした「崖っぷち『自己啓発修行』突撃記」(中公新書ラクレ)を執筆するなど、自己啓発書ナビゲーターとして活動する。詐欺・悪徳商法にも詳しい。

 

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