元研磨工場主が文章力磨き 新聞への投稿を生きがいに (1/2ページ)

2014.11.07


書くことの面白さに目覚め執筆に励む佐々木さん【拡大】

 プロの物書きでなくても、文章を書いたらできるだけ多くの人に読んでもらいたいと思う。東京都葛飾区の佐々木恒男さん(82)は、身近な出来事を題材に原稿を書いて新聞社に送る投稿マニア。

 「同人誌は仲間内で読まれるぐらいだけど、新聞は何百万という読者がいますから、載ればやっぱりうれしいですよね」

 29歳の時に妻と幼子2人を連れて、群馬県西部の南牧(なんもく)村から上京。東京の下町で筆記具やアクセサリーなど金属製品の研磨工場を営んでいた。業務を改善しコスト削減に努力したこともあって「仕事はやりきれないぐらいあった。同業者に回していたほどでした」。

 まだ体力も知力もあったが、5年前に廃業。「50年仕事をしてきた自分へのご褒美に」工場を書斎に改造。とりあえず油絵を描こうと「名画の模写を始めたんですけど、家内が絵の具の匂いを嫌がってね。私もちっとも上手にならないので」文章へ方向転換した。

 原稿が初めて採用されたのは2009年8月25日、産経新聞「きのうきょう」欄に投稿した「傘」と題するエッセー。いつも玄関の傘立てにある子供用の古びた傘にまつわる思い出をつづった。

 「あのときは驚きました。私ごときの文章を拾ってくれるなんて。もうだれに見せても恥ずかしくないと思いましたね。天下の大新聞が認めてくれたわけですから」

 以来、書くことの面白さに目覚め、原稿のコツをつかんだような気もした。

 「タイムリーなものが拾われますね。政治や宗教的なテーマは避け、季節感を表すものや行事を狙うようになりました」。作品はほぼ2カ月に1回の割で掲載されている。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。