「沢の鶴」西村社長 米にこだわり続け“灘”復権へ生一本にマイ進 (1/3ページ)

★「沢の鶴」西村隆治社長(69)

2014.12.24


「沢の鶴」西村隆治社長(撮影・矢島康弘)【拡大】

 「灘の生一本」と言えば、日本酒ではブランド中のブランド。だが、昨今は純米大吟醸で名を売る地方の中小メーカーにいささか押され気味だ。そうしたなか、他の大手と一線を画し、純米酒など特定名称酒に注力するのが沢の鶴だ。すでに特定名称酒比率は5割を超え、3年後には7割に届き、純米酒比率も5割を超える見通しという。アルコール度数の低い日本酒を売り出すなど、独自経営を貫く老舗の14代目に創業300年へ向けての抱負を聞いた。 (清丸惠三郎)

 −−日本酒の復権が一部で言われています。沢の鶴はどうですか

 「消費増税までは市場全体の動きに連動して底堅い動きでした。しかし2、3月に駆け込み需要がどっとあり、4月以降は厳しい状況が続いています。もっとも今後は回復に向かうと思います」

 −−純米吟醸酒、純米大吟醸酒中心の中小メーカーが健闘しています

 「当社は、他の灘や伏見の大手と一線を画して、早くから醸造用アルコールを入れないか、あるいは抑えるかした特定名称酒、つまり純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、本醸造酒などに力を入れてきました。江戸時代に米屋から出発したこともあって米にこだわりがあり、私が社長に就任してからは純米酒に重きを置くようにしたのです。すでに特定名称酒は全売上高の5割を超え、3年後には7割を超えるでしょう。これは紙パック入りなど普通酒のウエートのまだ高い同業大手の中ではダントツの数字。小売業での純米酒販売金額は業界ナンバーワンです」

 −−日本酒はあとに残る、重いという消費者に向けて、低アルコール度数の純米酒にも力を入れています

 「当社ではさまざまに研究開発を進めてきました。1998年には、日本酒の基本形である米だけで造る酒を世に問いたいと考え、精米歩合73%の『米だけの酒』を出し、2010年には『旨みそのまま10・5』という新商品を出しました。この酒はおいしさを保ったまま、通常15度前後あるアルコール度数を10・5%まで下げた商品で、製造法特許を取得、数々の賞も受賞しました」

 

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