メガネスーパー星崎尚彦社長 再建へ視界良好 物産退社時は勘当同然… (2/3ページ)

2015.01.06


星崎尚彦社長(撮影・矢島康弘)【拡大】

 ──安売りからの戦略転換にはプロの人材育成と、意識改革が必要だったのでは

 「当社はもともと眼鏡学校を持っており、教育水準の高い社員が多かったのですが、安売り競争のなかでそのノウハウを使わなくなった。そこで、『うちはコンビニではない。専門店のプロ集団としての自覚と誇りを持ちなさい』と研修制度を復活させました。また、率先して意識改革に取り組むために『天領ミーティング』といって、東京、神奈川などにある25店舗を私直轄の『天領』と名付けてコストや接客の仕方など店舗運営の改革を徹底して議論をしながら見直しました。いまでは、周囲の店の社員も含めて朝晩同じようなミーティングをやっています」

 ──そうした努力もあって、13年12月には5年ぶりに新規出店を開始するなど経営も上向いてきました

 「昨年4月からやっているのですが、本社の社員、営業員20人くらいが車に乗って全国の店舗を回るキャラバン隊の効果も出てきました。1日4〜5店舗回る強行軍ですが、メガネスーパーののぼりを持って店に立ちながら接客や店舗を見直すんです。300店舗のうち200店舗以上回りました」

 「顧客離れのリスクもありますが、価格構造の改善を行い、メガネフレームを購入すると無料だったレンズ代も、他社より充実した検査とともに提供することで有料化しました。その結果、収益が飛躍的に伸び、客単価が上がり、社員にも自信がついてきました。ただ、まだ赤字なので社員の給料を上げられません。そこで、240人の社員にストックオプションの権利を与えて、『3年間頑張って利益を増やせば会社の成長だけではなく、個人にもリターンがあります』と社員のモチベーションを高める方策を採っています」

 ──単年度での最終黒字化の目途は

 「2015年4月期に黒字化を実現するため、全社一丸となって徹底的に利益を追求し、日々業績に取り組んでいます」

 【物産一族】

 星崎家は物産一族。星崎社長の祖父は戦後の財閥解体の時、当時の名古屋支社をまとめて社長に。「祖父はがんで死んだのですが、会社は昭和32(1957)年に物産と対等合併し、祖母が一時期、物産の個人筆頭株主になりました。その祖母に『物産を辞めます』と仁義を切りに行った時には『星崎家と物産との70年の歴史を絶つのか』と泣かれました」

 当時、父親も物産の取締役でいたが、「『役員会で取締役の息子が辞めるなんて聞いたことがないとつるし上げられた。俺はどうすればいいのだ』と言われ、『不徳の致すところです。血が繋がっていない息子ですと言ってください』と答えました」と振り返る。

 

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