資産価値ごまかすための“幻影” イメージキャラ広告にご注意 (2/2ページ)

2015.04.12


物件は資産価値を考えて選んだ方がいい(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 マンションというのは、分かりやすい商品である。その資産価値の9割までが立地で決まる。また、その立地条件の9割までは、駅からの徒歩分数だ。つまり、どこにできて駅から何分か、という単純な要素で、資産価値の8割は決まっている。一般の方でも、そこを外さなければ失敗しない。

 ところが、マンションを売る側にとっては、ここが一番ごまかしたいところ。人気のないエリアで駅から遠かったりすると、何とかそこから目をそらすためにイメージキャラクターを起用する。残り2割の要素を、タレント起用でイリュージョン(幻影)的に膨らませて、消費者をだまそうとするのである。

 一時期、新築マンションの広告にタレントを起用する手法はなりをひそめた。だが、最近また復活している。この業界、他社の成功例に一斉に追随する傾向にある。注意してほしい。

 新築マンションを買う時点では、タレントが好イメージを発信しているが、その物件を購入して10年後に中古で売却するときには誰も応援してくれない。広告費もかけられないだろう。ただの「○○駅徒歩〇分、〇LDK○平方メートル××××万円」の中古マンション。そういったことをイメージしながら選ぶべきだ。

 今まで私の知るなかで、広告に登場したタレントが、そのマンションに住んだ例は1つもない。イメージは、あくまでもイメージなのだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。

 

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