アサヒ飲料・岸上社長 カルピスと経営統合して2年、業界2強へ肉薄宣言 (3/3ページ)

2015.08.18


アサヒ飲料・岸上克彦社長(撮影・福島範和)【拡大】

 【座右の銘】

 「青山元不動 白雲自去来」(せいざんもとうごかず はくうんおのずからきょらいす)。

 『禅林句集』にある言葉だ。「小学校を卒業する際、恩師から与えられた」という。泰然としてあることの重要性を言っているのだが、「当時は、まったく理解できませんでした。社会人になり迷ったり、悩んだりしたときに思い起こして戒めにしています」。

 【サッカー】

 元サッカー日本代表、釜本邦茂氏の全盛時代、サッカーファンに。

 「大学時代は仲間と同好会をつくり、社会人になっても続けていた。数年前までは、月数回試合をしていたが、今はとても時間がなくてできません」。ポジションはセンターバック。

 もっぱら最近の体力づくりは「仕事絡みのゴルフか、ゴルフのない日は近所のスポーツジムに出かけること」と語る。

 【人生の転機】

 2007年の味の素によるカルピス買収。

 「営業マンとして自分なりに頑張っていた時期だったので、大変戸惑った。しかし『カルピスウォーター』のマーケティングを担当すると、あれよあれよという間に売れていった」

 資本関係はどうあれ、これも「カルピス」の信用のたまものだと考えると、「それまでのもやもやが消えて、もう一度商品を見つめ直し、しっかり売っていこうと気持ちを前向きに切り替えられ、その後の挑戦の原動力になった。こうした経験があったので、アサヒグループ入りも前向きに、かつ柔軟に受け入れられましたね」と振り返る。

 【目指すもの】

 「アサヒ飲料はカルピス同様飲料を扱う会社で、違和感なく仕事ができる。私が経験したことを若い社員に今後とも伝えていくことで元気を出して働いてもらい、最終的に元はアサヒだとか、元はカルピスだとか誰も言わない、新しいアサヒ飲料を早く作り上げたいと考えています」

 【会社メモ】アサヒグループホールディングス傘下の清涼飲料を製造販売する事業会社。本社・東京都墨田区。一昨年のカルピスとの営業統合によりシェア約13%と業界3位の座を固め、日本コカ・コーラ、サントリー食品インターナショナルの2強を追う態勢が整った。アサヒ飲料とカルピスは来春、完全経営統合の予定。主要ブランドの「三ツ矢サイダー」は誕生して131年、「ウィルキンソン」が111年、「カルピス」が96年と、100年の歴史を誇る国産ブランドを3つ有する。資本金約111億円。売上高約4312億円。社員数約3000人(2014年12月現在)。

 ■岸上克彦(きしがみ・かつひこ) 1954年1月、京都市生まれの東京育ち。76年、立教大学経済学部卒。カルピス食品工業(現・カルピス)入社。91年、初代「カルピスウォーター」のブランドマネジャーに就任し、大ヒットにつなげる。2005年、執行役員、08年、常務執行役員。この間、一貫して「カルピス」「カルピスウォーター」等の商品開発、マーケティングの責任者などを務め、ブランド価値向上をリード。13年にアサヒ飲料とカルピスの国内飲料部門統合に伴い、アサヒ飲料常務取締役カルピス営業本部長。今年3月から現職。カルピス社長を兼務。

 

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