鼓月・中西社長 京菓子の伝統へ挑戦 創業70年「絶対に負けたらあかんで」生きる祖母の教え (1/3ページ)

★鼓月(こげつ)・中西英貴社長(44)

2015.09.29


京菓子処「鼓月」・中西英貴社長【拡大】

 京菓子の製造と販売をする「鼓月」は、古きよき京菓子の伝統を生かしつつ、それまでの和菓子には使用されていなかったバターやクリームなどを材料に使用した創作菓子を開発して、全国に店舗展開している。「伝統を守りつつ、新しいことに柔軟に挑戦しています」と語るチャレンジ精神旺盛な中西英貴社長に、「新しい菓子文化の創造」を直撃した。 (鈴木恭平)

 ──この10月に創業70年を迎えます

 「創業100年以上の老舗がひしめく京都では、まだまだ若い会社。胸は張れませんが、節目ということで、創業者である祖母の和菓子や会社に対する思いをもう一度確認し、社員に伝えていきたいですね」

 ──創業者はノンフィクション小説「京の華」(蒲田春樹著、扶桑社)の主人公の中西美世さん

 「新参者を受け入れにくい京都で、伝統に切り込み、既成概念にとらわれない和菓子を生み出した人です。男勝りで、スカートをはいているのを見たことがありません。お菓子屋さんやスーパーの隣に出店するなど何事にも挑戦的で、創業20年目に京都のド真ん中の四条烏丸に売り上げの半分を使ってビルを購入しました。経営的にはあり得ないこと。そこがいま、鼓月のシンボルになっています。子供のころ、祖母とお風呂に入ったとき、『絶対に負けたらあかんで』と言われたことを覚えています」

 ──創業者の教えは生かされましたか

 「何でもアグレッシブにやったろ、という思いはありますね。積極的に出店を重ねたのも、後発メーカーなので、『負けてたまるか』の気持ちからです。2001年に祇園店を出しましたが、当時の京都のお菓子屋さんにはそれぞれテリトリーがあって、祇園にも1〜2軒だけでした。それを侵すべからずという不文律もありました。しかし、私はそんなルール、知りません。『いい物件があるやん』と飛びついたんです。周りからいろいろ言われましたが、『ま、やったれ』と出店しました。それ以降、『よし、いけるゾ』となって、いまや祇園はお菓子屋さんだらけです」

 ──百貨店のほか、関西圏にいわゆる路面店が二十数店。お菓子屋さんでは珍しい店舗展開です

 「百貨店さんになかなか入れない後発メーカーということもあって、『自分たちで売っていこう』と直営店を増やしました。店の運営のノウハウも学ぶことができ、06年には麹町に東京本店、昨年は神楽坂店のほか、台湾にも進出しました」

 

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