移住を考えたなら(3) 想定外の出費も

2016.07.21

群馬県沼田市ではレタス栽培がさかんで「朝採りレタス」が有名
群馬県沼田市ではレタス栽培がさかんで「朝採りレタス」が有名【拡大】

★移住を考えたなら(3)

 地方なら出費が抑えられる−。こう思う人は少なくないが、本当か。

 「確かに、生活費は2割ほど安い。食料品は安いし、遠出しないのでガソリン代もかからない」。Tさん(71)は、4年前に東京から、地方都市の実家に戻った。賃貸していた一戸建てを1000万円超かけてリフォーム。リフォーム分はマンションの売却分で賄った。車は必須だが、軽自動車1台で、維持費の負担は軽い。

 ただ、予想外にかかったのが「外食費」。地元の同級生とのつきあいが増えた。自治会の会合や趣味の「詩吟の会」で、集まる機会は多い。東京から友人も来る。「最初は人も少なく、『東京と違う』と落ち込むこともあったが、東京ではすることがなかった。今は楽しみが増えて満足度8割。毎月の出費はトントンかな」

 北関東に移住して野菜作りをするFさん(67)は、「野菜の肥料代や機械の購入代などで意外にかかる。年間を通してみると以前よりわずかに減ったくらい」。

 ある県庁所在地の街中に住んだ人は「刺激が少なく時間もあるので、旅行三昧。出費は増えた」。家賃は安いが、なかには「分譲マンションの管理費が家賃に代わるだけ」という人も。

 山間地の移住担当者は「物価は安いが、意外にかかるのが光熱費。LPガスや水道代が高いといわれる」と説明する。別の自治体関係者は「国民健康保険や住民税、介護保険料も高額だ」と話す。社会保障に関する費用は、住む自治体により大きく異なる。さらに、地域によっては、除雪費、トイレくみ取り代、自治会費、寺や神社の修理負担金、祭りの運営費などがかかるところも。

 先の山間地の移住担当者は「火ダネになりやすいのが自治会費。加入が必須で年6万円超の地域もある。自治体に相談せずに移住した人は、知らないので、もめやすい」と明かす。

 だが「無人販売所には形は悪いが、おいしい野菜がたくさんある。店がないから欲しいものも減る。何を大切にして暮らしたいか、です」(同担当者)と問いかける。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

 

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