移住を考えたなら(5) 忘れてはいけない老後にかかる「長期のコスト」 (1/2ページ)

★移住を考えたなら(5)

2016.08.04

周防大島の風景(写真提供、舛本輝孝さん)
周防大島の風景(写真提供、舛本輝孝さん)【拡大】

 お試し移住もした。知り合いもできた。ただ、中高年の場合、移住後のその先も、考えたい。

 ファイナンシャルプランナーの泉谷(いずたに)勝敏さんは、「中高年は、移住先で優雅に暮らすイメージがあるが、それはごく少数の資金面で準備を怠らない人。長期のコストを考えないと地方でも厳しいことがある」と話す。

 自身は、Iターンして山口県周防大島町で暮らし、田舎暮らしの家計相談に乗っている。各地の移住セミナーで生活設計に関する講師も務める。

 「田舎はお金がかからないのは思い込み。病気になったときに必要な費用は都市とそれほど変わらない」(泉谷さん)

 周防大島で年3回、島を体験するツアーを主催し、資金面での説明も行う。島の医師会会長も参加し、診療可能な医療などの現状を伝える。

 参加者からは「甘かった。準備不足とわかってよかった」という声が寄せられる一方で、過去の参加者120人中、32人が納得して移住した。「中高年は、いずれ人の手が必要な時が来る。そのときにかかるお金まで考えたい」と提案する。

 

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