ゼロ回答よりはマシだが…日銀ETF買い増しは「いまひとつ」 (1/2ページ)

2016.08.04

連載:経済快説

ETF買い増しを打ち出した日銀の黒田総裁
ETF買い増しを打ち出した日銀の黒田総裁【拡大】

 7月28、29日の2日にわたって行われた日銀の金融政策決定会合で、ETF(上場型株式投資信託)の買入額を、これまでのほぼ倍増の年間6兆円とする追加の金融緩和策が決定された。今回の会合では、少し前に英国の欧州連合(EU)離脱決定といったイベントの発生もあり、日銀の結論が注目されていた。

 大方の期待と比較して今回の決定は「小出し」気味であった。ETFの買い増しは予想された政策の一つであったが、マイナス金利の拡大、国債などの債券買い入れの拡大といったメニューと一緒に実行されるのではないかという事前予想が多かった。

 だが、マイナス金利の拡大は貸出金利の低下による資金利ざやの縮小を招くとして銀行筋に不評だったし、国債等の債券の買い入れ増額では、買い入れ対象となる債券の供給不足が懸念されていた。ETFの買い増しは、当面反対の少ない緩和策を出した印象が強い。

 とはいえ、前回、前々回の決定会合のように、追加緩和が期待されながら「ゼロ回答」となって株式市場・為替市場に失望感を生む展開よりは、今回がましであったということはできるだろう。

 デフレ脱却に向けては、今後、財政政策面での後押しが必要であり、注目されるところだが、その点への期待と、9月に予定されている次の政策決定会合での追加緩和の可能性を黒田東彦総裁が示唆したことで、株価の急落と円高の急伸は避けることができた。

 

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