独居高齢者向け電話見守り事業を展開中の「コミュニケーションパートナー」(代表取締役・岡田喜美子氏)。電話連絡を担当する「コミュニケーター」は“一生働ける”仕事でもある。その内容とは。
■コミュニケーターによる“血の通った見守り”
同社が提供している「朝の対話による見守り」は、専門のコミュニケーターとの会話が中心となっている。現在在籍しているコミュニケーターは10人。
介護資格者で長年高齢者介護の現場で仕事をしてきた人、親の介護経験者、介護支援などのボランティア経験者など、さまざまなタイプの人がコミュニケーターとして、1人暮らし高齢者の朝の健康を会話を通じて確認している。
「介護の現場で、高齢者の1人暮らしのお宅に週1回の訪問をしていましたが、それだけでは不十分ではないかと心配になることがしばしばありました。ですから、1人暮らしの高齢者を毎朝の会話で見守り、サポートできたらと思っています」とコミュニケーターの1人はそう話す。
また、別の介護従事経験者のコミュニケーターも、「介護の仕事をしていたときは、週1〜2回、時間も1〜2時間という限られた時間しかなく、1人暮らしの高齢者を本当の意味で見守るのは難しいと感じていました。人との関わりが少なく、会話もしていない人も多かったので、対話による見守りというものが必要だと思い、コミュニケーターになりました」と語ってくれた。