移住を考えたなら(6) 何をするか…選択肢のひとつに「地域再生」

★移住を考えたなら(6)

2016.08.11

長谷川さんら3人が運営する保養所を転用した宿「湖雲荘」
長谷川さんら3人が運営する保養所を転用した宿「湖雲荘」【拡大】

 移住後、何をするか。一つに、民宿の運営、ボランティア組織の立ち上げなど、地域再生に取り組む選択肢がある。

 山梨県山中湖村に移住して10年。長谷川弘義さん(73)は、移住者のリーダー的存在として、忙しい毎日を送る。生まれ育ちは東京・浅草。子供の頃から、自然に囲まれた環境に憧れており、勤務先の保養所があった山中湖を移住先に選んだ。

 住まいは、築20年の中古のログハウスを約800万円で購入した。ただ、1年目の冬は「あまりにも寒く、びっくりした」(長谷川さん)。2年目は、積雪2メートル近い雪が降ったが、事前に雪かき道具をそろえていたために対処できた。3年目に、300万円かけて二重窓など寒冷地仕様にリフォームし、快適な住まいができた。

 移住後、すぐに始めたのが人脈づくり。大学に電話し、県内のOB会を紹介してもらった。金融機関の常務や観光協会会長、ホテルの社長などが同じ大学出身者だと知った。知り合いが知り合いを呼び、1年たつ頃には多くの仲間ができた。

 7年前、使われなくなったテニスコートを農地に転換する活動を開始。フェンスに囲まれたコートは、獣害から野菜を守る。5面のコートで採れた、たくさんの野菜に地主も喜んだ。今、会員は30人になった。

 昨年からは、移住者3人で、使われなくなった保養所を民宿に再生し、支配人を務める。

 「村を支えてきた保養所が空き物件となって足を引っ張っている。何とかしたかった」(長谷川さん)

 シャワーのみ、テレビなしのシンプルな宿は、外国人から高い評価を受け、すでに黒字だ。

 一方、近年、移住者が増えると「助け合いの会」の必要性を感じてきた。そこで、移住者同士の「お茶会」で、顔見知りになる機会を設けた。加えて、自治体と協力し、高齢者への見守り活動や買い物の手助けなど、有償ボランティアの準備も進めている。

 「夫婦で来て一人になった男性も住み続けている。気に入った地域で暮らし続けられるようにしたい」(同) (不動産・住生活ライター 高田七穂)

 

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