都庁「ブラックボックス」の正体 「人事」と「利害」の組み合わせか (1/2ページ)

2016.09.29

連載:経済快説

東京都庁の意思決定システムは変わるのか
東京都庁の意思決定システムは変わるのか【拡大】

 小池百合子東京都知事は、知事選の選挙戦の段階から、都庁の意思決定システムを「ブラックボックス」と呼んで批判した。増田寛也候補を応援した自民党都連会長(当時)の石原伸晃氏は「都庁にブラックボックスなどない」とわざわざ反論していた。

 小池知事の当選後、築地市場の豊洲への移転に当たり、本来「盛り土」があるべき地下に、コンクリートのボックスのような空間があったことが明るみに出て、その経緯が不透明であることから、ブラックボックスの存在は都民・国民が強く感じることとなった。

 ブラックボックスという言葉遣いは小池氏のヒットだ。ブラックボックスという言葉を聞くと、人はそれを開けてみたいと思うようになり、その中身に興味が湧く。

 ちなみに、金融商品や資産運用などの世界でもブラックボックスという言葉が使われる場合があり、これは世間に対して非公開の特別なノウハウのことを指す。顧客は、ブラックボックスを過大評価したり、これを解明しようとしたりして、商品やサービスの購入に至ることがしばしばある。

 もっとも、「都庁のブラックボックス」は完全に謎というわけではない。豊洲で盛り土をしない内容の工事契約書に石原慎太郎元知事の押印があった。当時の経緯や石原氏の意図はまだ不明だが、大本の「責任」だけは明確になった。

 余談ながら、石原元知事は、知事選期間中に、小池候補を「厚化粧の大年増」と呼んで顰蹙(ひんしゅく)を買い、かえって小池候補の後押しをすることになったが、今回、豊洲の問題が明るみに出たことによって、小池氏の追加的な逆襲を受けた格好だ。

 

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