海運大手3社コンテナ船事業「遅すぎた」統合 (2/2ページ)

2016.11.13

定期コンテナ船事業の統合で合意した3社の社長。リーダーシップが成功の鍵を握る
定期コンテナ船事業の統合で合意した3社の社長。リーダーシップが成功の鍵を握る【拡大】

 コンテナ船はリーマン・ショック前の好況で運賃が上昇し、中国や韓国が次々と船を建造した。しかし、近年は中国経済の減速などで貨物運搬の需要は落ち込み、運賃も大きく低下した。バルチック海運指数(ロンドンのバルチック海運取引所が発表する、ばら積み船運賃指数)も低迷したままだ。

 そんなふうに海運不況が長期化する中、「一緒になって売り上げ2兆円」といっても、状況を切り抜けるのは難しいのではないか。だいたい、この統合、少し時期が遅すぎたと思う。

 コンテナ船事業は、ここ1、2年で淘汰が進んでいる。韓国の韓進海運が経営破綻したほか、世界3位のCMA CGM(フランス)が、シンガポールに本部を置くネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)を買収している。

 NOLは約20年前に海運の老舗アメリカンプレジデントラインズと合併し、APLを企業の統一ブランドにしている大手。そんなところでも、大ナタを振るっている。だから日本勢が「一緒になって力を合わせよう」といっているわけだが、何となく切った貼ったの海外勢の合従連衡と違って「なあなあ」の感じがしないわけではない。

 国内勢同士が値引き合戦で体力消耗している現状は改善するかもしれないが、情け容赦なくナタを振るうコスト削減に関しては、成果を出すのはかなり厳しいと思う。

 いままで見てきたところでは財閥系企業同士だと業界再編で効果を上げるのは難しい。(八幡と富士が合併し新日鉄を作った時のように)リーダーシップをとれる人間が現れるかどうかが今後の命運を決めるのではないだろうか。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

 

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