日本自動車メーカー“沈黙”のナゼ トランプ氏の公約「NAFTA撤退」に (2/2ページ)

2016.11.26

 しかし、この直前に米国では、「メキシコからの輸入車に35%の関税を課す」「NAFTA(北米自由貿易協定)からも撤退する」と公言していたドナルド・トランプ氏が大統領選に当選した。そんなときに、巨大な工場建設に着工するのは、実にバツが悪かっただろう。

 この「35%の高関税」について、米国フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は15日、「業界全体に適用されれば、米経済に大きな影響を及ぼす」と異議を唱えた。

 米国での雇用創出を重視するトランプ氏は、米国からメキシコに小型車の生産を移す予定のフォードを強く批判してきた。これに対し、フィールズCEOは「それは誤解だ。メキシコで小型車を作る代わりに、デトロイト工場の空いたスペースでリンカーンを生産するのでご心配なく」と言っている。トランプ氏とは電話で何回も話しているようだ。

 ただ、メキシコが米国の雇用を奪ったというトランプ氏の考えは、どうも変わりそうもない。だが、実はメキシコで一番多く生産しているのは日産自動車だ。ホンダもマツダもメキシコ工場を北米開拓の拠点にしている。

 NAFTAからの撤退が現実となると、米国向けにメキシコで製造している日本の自動車メーカーは大打撃だ。しかし、「やめてほしい」と声高に言うと、逆にターゲットにされるかもしれないのでフォードやGMの陰に隠れて沈黙している。トランプ氏が選挙期間中に発言していたことを実行に移すには議会の承認もいるがNAFTAが機能しなくなればメキシコやカナダにとって大打撃だし日本にとっても大問題となるだろう。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。