2016年9月中間決算で経営上重大なリスクを抱えているとして、財務諸表に「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン=GC)に関する注記」が付いた上場企業は20社、一歩手前の「重要事象」が記載された企業は39社となった。いわゆる「危ない企業」とその予備軍の合計数は59社に及んでいる。
東京商工リサーチによると、9月中間決算を発表した上場企業2440社のうち、GC注記が付いたイエローカード企業は3月決算時から5社減少の20社と、集計以来過去最少となった。
中間決算で初めて注記が付いた企業もゼロ。ただ、注記が消えた企業が2社あった一方で、サハダイヤモンドなど3社は業績が好転せず上場廃止となった。
イエローカード予備軍を意味する「重要事象」を記載した企業は39社で、こちらも3月期から4社減少。一方、東証1部の日本ケミコンが財務制限条項に抵触、日本車輌製造は海外案件の損失が響いてそれぞれ予備軍入りした。