LINE、上場初年度で黒字転換 資金調達でキャッシュリッチ、大きな期待も

2017.02.01

(1)貸借対照表
(1)貸借対照表【拡大】

  • <p>(2)損益計算書</p>
  • <p>(3)キャッシュ・フロー計算書</p>

 本日は、メッセンジャー・アプリを運営するLINEをピックアップする。昨年7月に日米同時上場を果たし、上場後、初めての本決算を迎えた同社であるが、その実態はどうなっているのか。2016年12月期の決算書(国際財務報告基準)から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が約63%もある。上場時に約1200億円もの資金調達を実現した。これにより、脆弱(ぜいじゃく)だった安全性の懸念は払拭された。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。前の期は75億円の赤字だったのが、ついに75億円の黒字に転換した。多数のユーザーを抱えつつも収益化に時間がかかっていた同社であるが、ようやく利益が出せる体質になってきた。広告収入の増加の他、土地売却益も利益を押し上げる要因となった。

 最後にキャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。営業C/Fは黒字が続いており、キャッシュの面では問題ない。それ以上に投資C/Fが多額に上っているが、上場時の資金調達でキャッシュリッチになったため、資金繰りの不安はもはやない。

 スマホアプリ市場は群雄割拠で、先行きの不透明感は否めないものの、上場初年度で結果を出した同社には、大きな期待がかかる。 (川口宏之)

 ■かわぐち・ひろゆき 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

 

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