岡山県倉敷市(2) 観光名所「児島ジーンズストリート」で集客

★岡山県倉敷市(2)

2016.04.08

頭上のアーチ状の屋根に干された無数のジーンズ
頭上のアーチ状の屋根に干された無数のジーンズ【拡大】

 岡山県倉敷市は1967年に倉敷、児島、玉島の3市が合併して誕生した。そのため、それぞれの地域に独自の産業がある。

 児島地域の玄関口となるJR児島駅西口に立つと、頭上のアーチ状の屋根に干された無数のジーンズに驚く。これは観光客を歓迎するオブジェであり、児島はジーンズの町として発展するという決意表明でもある。

 瀬戸内に浮かぶ島だった児島は江戸初期に岡山藩が干拓して陸続きになった。しかし、土壌に塩分が多く含まれていたため稲作には向かず、綿花栽培が行われるようになった。

 江戸中後期には綿加工業が盛んになり、足袋などの生産で厚手生地の加工技術が磨かれた。時代の移り変わりに合わせて生産品も学生服や作業服に変わったが、65年、学生服を生産していたマルオ被服(現ビッグジョン)が国内で初めてジーンズの製造を始めた。それ以降、多くのジーンズメーカーが児島に生産拠点を置くようになり、周辺産業の染色、織布、洗い加工業者が集積した。

 このことから児島はジーンズファンの間で「ジーンズの聖地」と呼ばれるようになったが、有名になるにつれて、わざわざ訪問しても工場ばかりで販売店がほとんどないという不満の声も高まった。そこで児島商工会議所が中心となって2009年、商店街の空き店舗にジーンズショップを誘致して「児島ジーンズストリート」と名付け、観光名所として売り出したのだ。

 誘客効果は抜群で、観光客は15年時点で14万人(10年比20倍)を達成、20年には100万人を目指す。

 早摘み銘柄は1972年に国産第1号のブルーデニム「KD−8」を開発し、繊維技術を基に多角化を進める倉敷発祥のクラボウ(3106)。 (山本信幸)

 

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