鳥栖市(2) 医療・医薬品中心の産業構造に 第1部へ市場変更目指す『ミズホメディー』

★佐賀県鳥栖市(2)

2016.04.22

ミズホメディー本社
ミズホメディー本社【拡大】

 佐賀県鳥栖市は古くから九州の交通の要衝であったおかげで運輸業、製造業が進出し雇用が増えた。しかし将来は自動化などの技術革新によって雇用を生まなくなる恐れがある。そこで市は昨年策定した「“鳥栖発”創生総合戦略」の中で「地場企業や既進出企業における産業の高度化を支援し、地理的優位性にのみ依存しない産業構造をつくる」ことを宣言した。

 その有力候補が医療や医薬品関連事業である。市内には2013年6月から診療を始めた九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)や県立九州シンクロトロン光研究センター(シンクロトロン光は医学や生命科学など幅広い研究に利用できる)、産業技術総合研究所九州センターなどの研究施設があり、成果を上げている。

 医薬品事業は古い歴史がある。昔、対馬藩の飛地だった市の東部と基山町あたりを田代(たじろ)と呼び、江戸期には「田代売薬」と呼ばれた配置売薬業が発達、富山・大和(奈良県)・近江(滋賀県)と並ぶ存在となっていた。

 前回、早摘み銘柄として紹介した久光製薬(4530)の創業者・久光仁平(初代)も田代売薬の一業者だったことから、同社が創業145周年の記念事業として設立した中冨記念くすり博物館には、当時の製薬道具や行商携行用具が展示されている。

 市内には久光製薬のほかにも製薬会社が数多くあるが、今回、早摘み銘柄として取り上げるのはミズホメディー(4595)。昨年12月17日にJASDAQ(スタンダード)市場に上場した妊娠検査薬、排卵日検査薬、インフルエンザウイルスキットなどを開発・製造・販売する体外診断用医薬品メーカーだ。国が推進するスイッチOTCは追い風で、早期に第1部に市場変更を目指すというから期待して待とう。 (山本信幸)

 

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