茨城県笠間市(1) 「地場産業支援事業」笠間焼を“世界へ”

★茨城県笠間市(1)

2016.05.20

「笠間の陶炎祭(ひまつり)」
「笠間の陶炎祭(ひまつり)」【拡大】

 茨城県笠間市で毎年開催されるゴールデンウイーク(GW)恒例の「笠間の陶炎祭(ひまつり)」は今年、過去最高の55万人の来場者でにぎわった。このイベントは地域資産である笠間焼の老舗陶元や気鋭の陶芸家の作品を展示販売するもので、今年で35回目の開催だ。

 GWの同じ期間、隣の栃木県では「益子陶器市」が開催されているが、焼き物としての歴史が古いのは笠間焼の方で、江戸時代の安永年間(1772−1781年)に始まった(益子焼は江戸末期に笠間から伝わったとされる)。

 市では今年度から本格的に動き出した「笠間市創生総合戦略」の中に、笠間焼の海外販路拡大等を推進する「地場産業支援事業」を盛り込んだ。つまり笠間焼を輸出しようというのである。

 笠間焼の海外販売は1960年代に食器を米国向けに輸出した例がある。日本陶磁器産業振興協会によれば、このころ米国ではスーパーや銀行などが顧客に配る景品に日本製食器が採用されブームとなったのだという。だが、1971年の変動相場制移行による円高の影響で輸出は急減してしまった。

 それ以降は窯元や作家が少量の作品を海外販売しているだけだった。しかし2015年2月、窯元の一つ向山窯(こうざんがま)が、日本貿易振興機構(ジェトロ)の商談会を通じてフランスの商社と契約、食器の輸出を行った。

 今年4月には生産者団体の笠間焼協同組合と筑波銀行などが連携して中国向けに炊飯用の土鍋「笠間釜右衛門」を輸出した。今後は組合が開発した商品を積極的に輸出して、笠間焼の知名度を高めるという。

 そこで早摘み銘柄は上海で商談会を開催するなど資金面以外にも幅広いサポートを行った筑波銀行(8338)を推す。 (山本信幸)

 

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