奈良県橿原市(2) 空き家の「歴史的価値」保全と活用を両立 『タカトリ』妙味

★奈良県橿原市(2)

2016.06.24

今井町
今井町【拡大】

 多くの自治体の地方創生計画には空き家の活用が盛り込まれている。人口の減少によって住む人がいなくなった家を、都市部から移ってくる人々に貸し出すことが目的だが、前回紹介したように“濃い歴史”が売り物の奈良県橿原(かしはら)市の空き家対策はひと味違う。

 市の中心部に位置する今井町は江戸時代のたたずまいと情緒を残す町として1993年に文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれた。東西約600メートル、南北約310メートル、面積17・4ヘクタールの地区内には約500棟の伝統的建造物があり、その数は全建物数の3分の1を占める。国の重要文化財が9件、県指定文化財が3件、市指定文化財が5件ある。

 市の空き家対策のすごさは、今井町などに空き家として残る町家を貸し出して、歴史的価値の保全と活用の両立を図ろうとしているところだ。

 具体的にはNPO法人今井まちなみ再生ネットワークなどと連携して空き家を紹介する「まちあるき事業」や、空き家情報の提供を行っている。また、空き古民家の情報発信や改修支援、古民家に住みたい人とのマッチングを行う。大阪や京都、名古屋にも近いという地の利を生かして学生のシェアハウスとしての活用も考えている。

 さらに、都市圏に住む50歳以上の人の地方への移住希望に対応する橿原市版CCRC(生涯活躍のまち)計画を策定した。橿原市版の特徴は高齢者にとどまらず若い世代の呼び込みも狙っており、魅力的な空き家が多くの人を呼び込むだろう。

 早摘み銘柄はまちの活性化が期待できる市内に本社を置くタカトリ(6338)。難治性胸腹水の外来治療を可能とするモバイル型胸腹水濾過濃縮用装置の開発、今年11月の国内上市をめざす。 (山本信幸)

 

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