福岡県大牟田市(1) 「三池炭鉱関連資産」で観光客誘致 日野自動車に妙味

★福岡県大牟田市(1)

2016.07.01

宮原坑跡
宮原坑跡【拡大】

 福岡県大牟田市は三井系企業との関係が深く、三井化学、デンカ、三井金属鉱業、三井三池製作所などの事業所が数多く操業し、地域の雇用や経済に寄与している。

 両者を結びつけたものは石炭だ。市によれば大牟田地方の石炭発見の時代は古く、将軍、足利義政の時代(1469年)に、農夫が焚き火の中で「燃える石」を見つけた記録が残っているという。本格的な採炭は江戸時代に三池藩の手で行われ、明治6(1873)年、三池炭鉱として官営化され、明治22(1889)年、三井へ払い下げられた。

 三池炭鉱はマサチューセッツ工科大学で鉱山学を学んだ團琢磨(孫は作曲家の團伊玖磨ら)によって近代的な採炭技術が導入され、同時に石炭が尽きた後を見据えたさまざまな開発が行われた。石炭の海外輸出強化を目的とした三池港が築港され、明治45(1912)年には日本初のガス、タール工場運転が始まり、石炭化学コンビナートとして発展していった。

 三池炭鉱の閉山は1997年3月30日と意外に最近のことである。翌年には炭鉱の入り口である宮原坑跡と万田坑跡が国の重要文化財に指定された。さらに坑跡を含む三池炭鉱関連資産は2015年7月8日、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録された。

 市では三池炭鉱関連資産を観光のメーンに据えて世界遺産巡回バス運行事業などを実施。「明治日本の産業革命」が所在する8県11市の連携事業なども計画し、国内外から観光客を誘致することで観光面から地方創生を実現しようとしている。

 そこで早摘み銘柄は日野自動車(7205)。観光客や市民の足となる巡回バスには同社の小型バス・ポンチョが採用されている例が多いのだ。 (山本信幸)

 

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