福岡県大牟田市(2) 産業集積地域PRへ市が総合戦略 優良工場『三井化学』に注目

★福岡県大牟田市(2)

2016.07.08

大牟田工場
大牟田工場【拡大】

 福岡県大牟田市は三井系企業の城下町である。その理由は前回紹介したように江戸時代以降、本格採掘が始まった官営の三池炭鉱が明治22(1889)年に三井へ払い下げられ、三井系企業を中心とした石炭化学コンビナートが形成されたことにある。

 現在も三井系企業を頂点とするピラミッド構造が形成されているが、「弊害もある」と、市が策定した「大牟田市産業振興ビジョン2012−2016」は指摘している。

 親企業への依存度が高いため、三井系企業が撤退すると地域経済に大打撃を与えること、下請け企業に依存体質が生まれ、自社製品の開発を苦手とする企業が多いこと、炭鉱の閉山が遅かったため、閉山対策が十分でないことなどが弱みである。

 一方で、親会社に鍛えられた高い技術を持つことから、東京都大田区の中小工場群や新潟県燕市の金属加工のような特徴ある産業集積地域としてPRする方法も模索している。

 また、市では「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中に地域企業支援強化事業、研究開発支援事業、新商品開発等支援事業などを盛り込んで中小企業をバックアップすると同時に、大手企業の工場誘致、本社機能やオフィスの誘致を行う企業誘致推進事業などを実施して万が一に備える計画だ。

 とはいえ、市の基幹企業が三井系であることに変わりはない。そこで早摘み銘柄は三井化学(4183)。大牟田工場はヘルスケア事業、自動車部材、食品包装の3事業を収益源とする優良工場だ。昨年は、薄くて軽いメガネレンズ材料として需要増が続くXDI(メタキシリレンジイソシアネート)の世界初の大型プラントを新設。今年8月には新規ポリウレタン材料を製造する新プラントが営業運転を開始し、自動車部材や医療用部材として出荷される。 (山本信幸)

 

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